9月の第1土曜日・会員保全活動は楽舎周辺の整備(2023/09/02)
連日の猛暑はややおさまり、会員保全活動を行いました。 今日は、毎年夏期に実施している楽舎周辺部(観察橋・楽舎の廊下など)と 5年に1回のペースで実施している楽舎の屋根の塗装、県道からの進入路の 補修、観察コース階段補修用材の防腐剤塗装、付属湿地の除草を行いました。
一方で湿原の定例水質調査も実施しました。
作業終了後、長野県産の西瓜を食べつつ懇談を行いました。
・屋根、楽舎周辺の塗装(左)
・塗装が完了した観察橋と付属湿地の除草(中)
・作業終了後は、沢で冷やした西瓜で疲れをとる(右)
(Fujimoto)
カリヤスも穂が出そろってきました(23/08/30)
ススキの穂が出るよりも一足早くカリヤスの穂が出そろってきました。 古くから草木染めの代表的な植物ですが、日本各地での分布は年々少なく なっているようです。
・アカガシの萌芽株の合体(左)
・カリヤス(中)
・アクシバ(右)
(Fujimoto)
夏の花ノリウツギにツマグロヒョウモン憩う(23/08/28)
白いノリウツギにツマグロヒョウモンの雄の色合いがなかなか フィットします。南の蝶だったツマグロヒョウモンも今では、 この森の定着した住人となっています。
・ツマグロヒョウモン(雄)(左)
・蕾が大きくなり出したオヤマボクチ(中)
・コシロオニタケ(右)
(Fujimoto)
夏と秋の狭間で(2023/08/27)
立秋はとうに過ぎ、夏休みもあとわずか。でも暑さが続いています。森では暑さを謳歌するもの、秋へ歩を進めるもの様々です。
【画像左】キイトトンボ。今最も暑さの恩恵を受けているのでしょうか。小さな体で昆虫をぱくついています。(Photo伊藤T)
【画像中】ヒメアカネ。そろそろ赤とんぼの季節。本種も真っ赤になります。滋賀県レッドデータその他重要種。
【画像右】ヤマボウシの実。足元に赤い実が。食べておいしい、秋の味覚です。
(森の案内人X)
森の声の主役は、ツクツクボウシとミンミンゼミ(23/08/26)
ヒグラシ、アブラゼミ、ツクツクボウシ、ミンミンゼミの順に 鳴き始めたが、今では主役が入れ替わりツクツクボウシの鳴き声を 押さえるように、甲高いミンミンゼミが主役に躍り出ようとしています。
・クモの巣にかかったアブラゼミ(左)
・酷暑のせいかササユリの朔果が例年より小さい(中)
・里では稲刈りが始まった(右)
(Fujimoto)
(2023/08/25)
(Tomioka)
(2023/08/24)
(Tomioka)
里の水田は黄金色に変わり、川にはアユの群れ(23/08/21)
森の入口の山門集落の水田は、酷暑を乗り越えて実りの秋を 迎えようとしています。その横の大浦川には、アユが群がっています。
・収穫間近の里の水田(左)
・大浦川上流のアユの群れ(中)
・湿原脇のヤマボウシの実(右)
(Fujimoto)
次々に木の実が充実期に入っています(23/08/19)
この時期の森の観察の楽しみは、木の実です。写真のキブシはも色が僅かに つき始めています。がその横の枝には来春開花する花の蕾も出来ています。
馴染みの深いコナラのドングリは、未だこれから大きくなってゆきます。 フジの実は充実すると鞘が色付き、それが乾燥するとねじれて種子を遠くへ はじき出します。
・キブシの実(左)
・コナラの実(中)
・フジの実(右)
(Fujimoto)
(2023/08/17)
(Tomioka)
木の実の色づきが進み、いよいよ秋到来(23/08/16)
1週間程前からミヤマウメモドキが色付き始め、アオハダの実は 真っ赤に色付いています。とは言え森に多いコナラのドングリは 未だ小さく、これから充実期に入ります。
・真っ赤に色付いたアオハダの実(左)
・色づきはこれからのミヤマウメモドキ(中)
・咲き出したミヤコアザミ(右)
(Fujimoto)
(2023/08/14)
(Tomioka)
ミヤマウメモドキの実が色付きだしたのに、 池塘には未だモリアオガエルのオタマジャクシ(23/08/13)
酷暑続きですが、確かに秋の気配が増してきました。早くもミヤマウメモドキの 実が色付きだしました。他方池塘には、未だモリアオガエルのオタマジャクシが 幼体にならずに泳いでいます
・色付いたミヤマウメモドキの実(左)
・池塘のモリアオガエルのオタマジャクシとアカハライモリ(中)
・オオシオカラトンボの交尾(右)
(Fujimoto)
台風7号の影響はどうなる?(2023/08/12)
台風は秋の季語。立秋(8/8)に合わせたかのように6号、7号と相次いで襲来です。現在の7号の予報では、滋賀県も大きな影響を受けそうです。その対策で入山しましたが、観察コースには、既に強風による大小の落枝が散乱していました。台風が予報通りのコースをたどった場合、どんなことになるのでしょうか。通過後の作業の大変さが気になります。台風襲来前の今日の森の様子です。
【画像左】ブナの森コース上の落枝。大小のブナの落枝がコースを塞ぎ、防獣ネットに絡んでいます。コース全域の随所でこのような様子が見られました。強風下で入山する場合は頭上・足元に十分ご注意を。
【画像中】ナツツバキの倒木、四季の森。およそ15mはあるでしょうか。昨秋から根元に虫の食害孔が観察されていたもので、倒れた根に樹木の命の元ともいえる細根が全く見られません。虫害によって根が成長できず、最近の強風に耐えられなかったものと考えられます。もっと強力な台風の風によって倒れる木が多数出るかもしれません。(倒木はきざんで通れるようにしています)
【画像右】水量が少ない沢。今、山中は乾燥してカラカラです。もし火が出たらマウイ島のように?と考えてしまいます。雨が降らず、沢の水量も細っていますが、過去の台風豪雨で大きな被害が出たこともあります。
(森の案内人X)
付属湿地も開花する花の種類が増えてきました(23/08/11)
モウセンゴケの花が終わり、ヒツジグサ・ジュンサイ・ミミカキグサ・ホザキノミミカキグサ が続きました。ここに来てサギソウ・サワギキョウ・コバギボウシが 咲き出しました。
・サギソウ(左)
・サワギキョウ(中)
・コバギボウシ(右)
(Fujimoto)
(2023/08/10)
(Tomioka)
アッ!!何か飛んだ。何か見えますか???(23/08/08)
沢道を湿原に向かって登ってゆくと、この時期ヒグラシが草むら からあれよあれよと飛び出してきます。
その次に多いのがこの左の写真です。何が写っているのか分かりますか。 答えは中の写真です。
タゴガエルです。沢道を歩いていると必ずと言ってよいほど、飛びますが 保護色のためなかなか、これと確認出来ないこともあります。
いろいろな保護色のタゴガエルを探すのも楽しいものです。
・飛び出したのは何か(左)
・近づくとタゴガエル(中)
・湿原に咲き出したアギナシ(右)
(Fujimoto)
1987年植栽のヒノキ林の防獣テープ剥がし(23/08/05)
山門水源の森の約40%はヒノキの植林地です。この植林は主に1986・1987年に実施されました。 それ以降夏の草刈り、雪解け後の木起こし、間伐、枝打ち(完全では無い)作業等が行われ 今日に至っています。
2010年前後からシカがヒノキの皮剥を行うようになり、これを防止するために 幹にビニールテープを巻く作業を行い保護してきました。木の生長とともに、テープの巻き直しも 行ってきました。
その後シカの有害駆除も行うことによって、獣害が減少しテープを剥がしても 被害が無くなってきたため、テープ剥がしを進めています。これからも観察を続け、被害が再発する ようなら、またテープ巻きをやらねばならないことになるかもしれません。
・1987年秋ヒノキの植林・南部湿原東側(左)
・上の写真の今日のテープが巻かれたヒノキ(中)
・テープを剥がしたヒノキ林(右)
(Fujimoto)
(2023/08/03)
(Tomioka)
アッ!! 久々にシンジュサンの羽化したてかと近づいたが・・・(23/08/02)
山門水源の森から琵琶湖へ流入する大浦川も、今年はコアユの遡上が遅れ、 その数も少なかったが最近かなり数も増えてきました。が、この猛暑の中では コアユの遡上はイメージが合いません。
沢道コースでシンジュサン(蛾)の美しい羽が見えたので、急いで 近づいてみたが、既に頭胸部・腹部は食われてしまっていました。
・大浦川のコアユ(左)
・シンジュサン(中)
・黄色いイナゴ(右)
(Fujimoto)
これより前の情報は、パソコンでは画面右側の「情報(◯年◯月)」をご覧ください。
持続可能な開発目標(SDGs)(「開発」目標を山門では「持続可能性の具現化」と読み替えています)