ササユリの開花は来週からになりそう(20/05/31)
梅雨入りと同時にササユリの開花が始まりそうです。 早いものは蕾も大きくなり、少し色づいてきました。 沢道・湿原脇・尾根道と少しずつ時期をずらして開花してゆきます。
・来週には開花するササユリの蕾(左)
・今年は花が少ないエゴノキ(中)
・水の在処へ急ぐモリアオガエルの足跡(右)
(Fujimoto)
森のアカガシ林は、新旧の葉の入れ換え期(20/05/29)
湿原で前方に目を向けると、ブナもコナラも深緑に変わり、落ち着いた雰囲気の中アカガシは、今新旧の葉の交代期で一見花が咲いたように見えます。
・アカガシの新葉(左)
・ニガナ(白花とのツーショット)(中)
・メタリックな感じのヤマサナエ(右)
(Fujimoto)
(2020/05/28)
(Tomioka)
夏の花も咲き出しました(20/05/27)
やまかど・森の楽舎の付属湿地では、ヒツジグサが咲き出しました。 トキソウも可憐に咲いています。
連日ササユリの獣害防止作業が続いていますが、シカ以外にも蕾を 狙っているものがいます。食物連鎖の世界ですから、当然ですが。
来月5日頃から10日ほどがササユリの花の見頃かもしれません。
・トキソウ(左)
・ヒツジグサ(楕円形の葉しジュンサイ)(中)
・ササユリの蕾を狙う虫(右)
(Fujimoto)
ハッチョウトンボの羽化が始まり、また季節が動きました(20/05/24)
5月初めにピークを迎えたミツガシワも、すっかり果実ができあがりました。 6月中旬までには熟し、種子の落下が始まります。
これに合わせるように 今日初めて、ハッチョウトンボの羽化が始まりました。山門湿原の夏それは ハッチョウトンボで代表されます。
・ミツガシワの実(左)
・湿原を被うモウセンゴケ(中)
・今朝羽化したハッチョウトンボ(雌)の幼体(右)
(Fujimoto)
(2020/05/23)
・現場近くで高台展望台の部材加工(左、中)
・コース沿いに巣を作らせないようにするため、この時期コース脇でスズメバチを捕獲しています(右)
(Tomioka)
ホオノキの雌花と雄花(20/05/22)
昨日の最新情報でホオノキの花と蕾を取り上げました。 その蕾が今日開きました。昨日咲いていた花は、今日は既に 雄花が散り始めています。
今日咲いた花は、雌花が開き、雄花は 未だ閉じています。明日雌花は閉じて、雄花が開きます。
・ホオノキの花(左が昨日から咲いている・右は今日開いた)(左)
・左はしの写真の左の花(雄花が散り始めている)(中)
・左はしの写真の右の花(雌花が開いて、雄花は閉じている)(右)
(Fujimoto)
降雨続きで、湿原のモリアオガエルの卵塊も増え出した(20/05/21)
低温続きとはいえ今日も霧雨と日本海側の天気が続き、モリアオガエルの 産卵が続いています。これでもう少し気温が上昇すれば、一気に産卵が 増えるはずです。そんな森ですが、生物多様性の保全のための保全作業が 次々押し寄せてきます。
・こんな太い枝にもモリアオガエルの卵塊(左)
・やまかど・森の楽舎付属湿地の池を覆うヒルムシロ(これを間引かないと多様性が失われる)(中)
・草丈の低いトキソウを維持するには除草が欠かせない(右)
(Fujimoto)
(2020/05/20)
(Tomioka)
モリアオガエルの産卵続く(20/05/19)
本格的ではありませんが、南部湿原ではモリアオガエルの産卵が 続いています。生命の誕生の神秘を感じる時ですが、全ての営みが 順調に進むとは限りません。今日もうまく産卵できなかったモリアオガエルの卵ややっと産卵したシュレーゲルアオガエルの卵塊が、何ものかに喰われるという 事件現場も見られました。
・池塘の上部で産卵したモリアオガエルの卵塊(左)
・うまく産卵できなかったモリアオガエルの卵(中)
・何ものかに喰われたシュレーゲルアオガエルの卵塊(右)
(Fujimoto)
コロナをよそに、森は自粛せず(2020/05/18)
人間世界はコロナ騒ぎで閉塞感に包まれています。しかし、水源の森は、ものともせずに季節を追いかけています。新緑は夏の緑へ、生き物は活動的に。危険動物もうごめき始まました。森へ入るときには、コロナ対策同様ご自身で十分な対策をお願いします。
【画像左】陽光に透けるアカガシの新葉。常緑樹で分厚い葉のイメージですが、新葉は美しく透けます。すぐ横には枯れた葉が見え、間もなく落ちるでしょう。
【画像中】ブナとアカガシのツーショット。ブナは落葉樹、アカガシは常緑樹。明るい緑が映える葉がブナで、葉がまばらな木がアカガシです。落葉が盛んなアカガシはスケスケで、常緑樹のイメージとは程遠い様子です。
【画像右】マムシ。笹薮の中で作業を開始しようとしゃがんだところ目の前でトグロをまいており、びっくり。オオスズメバチも飛び始めており、森の中は油断できません。
(森の案内人X)
霧に包まれる湿原の新緑もなかなかのものです(20/05/17)
朝方は湿原全域が霧に包まれていました。時間が経つにつれて 霧は上に上がってゆきましたが、終日ブナ林から上は霧に包まれる 1日でした。今回の雨は生きものにとっては慈雨だったはずです。
・展望場から望む湿原(左)
・森のフジ棚(中)
・ホクリクタツナミソウ(右)
(Fujimoto)
新緑から深緑への過渡期の緑の変化が見どころ(20/05/14)
写真は湿原北側の守護岩方面を望んだところです。 ブナの新緑から始まった森の緑は、最後に新緑を迎えた コナラも既に色濃くなりつつあります。 常緑のアカガシは、落葉と同時に茶褐色の新芽が展開しています。 そんな森で今日も保全作業を行いました。
・ブナの森周辺の遠望(左)
・観察コース階段補修の資材を運搬(中)
・ササユリに防獣ネットを設置(右)
(Fujimoto)
日に日に緑深まる森に、モリアオガエルの声響く(20/05/12)
琵琶湖岸の林に比べると、未だ未だ新緑という言葉が似合う 奥びわ湖・山門水源の森の日々です。
いち早く羽化をしたシオヤトンボは、既に産卵が始まっています。 芽吹きの遅いミヤマウメモドキもようやく葉を展開し始めました。 再生北部湿原に繁茂し始めたハンノキの幼樹を刈払する作業中 ススキに着いていたカヤネズミの巣を見つけました、今は湿原外で 生活しているはずです。
・カヤネズミの巣(左)
・「七曲がり」のササユリの花芽株(中)
・ヒメモチの花(右)
(Fujimoto)
初夏の花が咲き出した(20/05/11)
森へ向かう県道沿いは、タニウツギ街道と称しているのだが これから道沿いがピンクに染まる。 森の入口では霧雨の中で咲くヒメコウゾが何とも趣かある。 湿原ではレンゲツツジが点々と咲いている。
沢道ではアサヒナカワトンボが群舞し始めた。
・霧雨の中のヒメコウゾ(左)
・シカに喰われなかったトリガタハンショウヅル(中)
・あちこちで立ち上がるタチシオデ(右)
(Fujimoto)
ただただ緑にの多様性に圧倒される森(20/05/08)
好天・高温続きで、1日で一気に森の緑の様子が変化します。 そんな中にたたずむと、自身の体も中から外まで緑になってしまいそうな 錯覚に陥ります。昨日の緑と今日の緑が僅かに違うのを感じ取ると 嬉しくさえなります。
・自分の周りは全て緑に包まれる(展望場からの眺望)(左)
・ホオノキの新葉の展開(中)
・付属湿地のモウセンゴケ(右)
(Fujimoto)
新緑の里では田植えが真っ最中(20/05/07)
例年ゴールデンウィークが、里( 山門)の田植えのシーズン。 今日も早朝から作業が始まりました。心地よい朝の風に水田の水面がさざ波をたてる中、田植え機がゆったりと進んでゆきます。背後には新緑がせまっています。さぞかし田植え機の作業人は 心地よいことだろうと・・・。
・里の田植え風景(左)
・森のブナ林とコナラ林の対比に心癒やされる(中)
・湿原で産卵したシュレーゲルアオガエルの卵塊(右)
(Fujimoto)
ブナは緑濃く、コナラが銀色の葉を開く初夏の湿原艶やか(20/05/05)
森の最高点あたりからブナの新緑が始まり、今湿原の周りのコナラが 銀色の新芽を開き始めました。森の「緑」の多様性がもっとも楽しめる 一時です。この緑を愛でつつ、ササユリの獣害防止作業や湿原の維持 作業を行っています。
・付属湿地のレンゲツツジ(左)
・湿原のミツガシワ(中)
・カスミザクラの葉桜越しに守護岩を望む(右)
(Fujimoto)
積雪が少なかった湿原では、ミツガシワの群落も目立ちにくい(20/05/03)
例年湿原の積雪は1m前後にはなります。多い年は2mを超えることもあります。 この積雪が枯れ草を押さえつけ、ミツガシワの開花時にはミツガシワの花茎が 目立ちます。しかし、今年は積雪が10cm程度しかなく、枯れ草を押さえつける までにはならず、ミツガシワが目立ちにくい状態になっています。
・枯れ草に被われるミツガシワ(左)
・黄砂で煙る伊吹山を中窓から望む(中)
・オオイワカガミ(右)
(Fujimoto)
初夏の生き物いろいろ(2020/05/02)
水源の森は、次々と展開する樹木の葉による新緑で日に日に彩り豊かになっています。その森の中で、いろんな生き物の活動もいきいきとしてきました。
【画像左】羽化した直後のカワトンボの一種。湿原沿いのササユリ観察路脇で、羽化したものの翅が乾ききっておらず、必死に枯草に捕まって逃げることがままならない様子。撮影後、そっとその場を離れました。(写:T.Ito)
【画像中】キビタキ雄。作業中の昼食時、偶然目に入り即写。今シーズン美声は聞いていましたが、視認は初。(写:T.Ito)
【画像右】アシナガサラグモ。腹背の模様が美しいクモですが、体長約5mmで2匹が対峙していましたが目的は不明。周囲に複数いたことから、卵のうから誕生して間もないのかもしれません。他種のクモが活動を始めており、観察の好機に。(写:H.Ito)
(森の案内人X)
初夏を思わせる森に、彩りを添えるユキグニミツバツツジ開花(20/05/01)
ユキグニミツバツツジの蕾が膨らみ出してから、開花までかなりの日数が 経ちましたが、昨日・今日の高温で一気に開きました。湿原のミツガシワも 観察コースから見られる程度に開花が進んでいます。
・ユキグニミツバツツジ(左)
・ナガバノタチツボスミレ(中)
・守護岩のブナの巨木(右)
(Fujimoto)
これより前の情報は、パソコンでは画面右側の「情報(◯年◯月)」をご覧ください。
持続可能な開発目標(SDGs)(「開発」目標を山門では「持続可能性の具現化」と読み替えています)