黄砂の中でも季節は進む(2021/03/30)

 終日強い黄砂に悩まされ、口の中は何となく粉っぽい。マスクを着けての作業は息苦しく、花粉症と相まって鼻水が止まらない。そんな一日でした。それでも季節はお構いなく進みます。

【画像左】通称「小窓」から見た中央湿原方面。普段は伊吹山、金糞岳がよく見えるのですが、今日は黄砂の中。しかし、タムシバは元気です。

【画像中】イヌブナが葉を開き始めました(四季の森南コース)。ブナより一足早く展葉し、急速に鮮やかな明るい緑色が広がってきます。ブナの森では、ブナがわずかですが展葉を始めています。展葉は一気に広がります。例年より少し早くなりそうな感じです。

【画像右】通称「大窓」付近のブナ植栽地周辺では、スミレサイシンが咲き始めました。まだ少ないので宝探しです。

(森の案内人X)


森全体にタムシバが点在し、緑の出るまでのアクセントになっています(2021/03/29)

 森の春の樹木の花は、ヤシャブシ、マルバマンサク、キンキマメザクラ、ツノハシバミ と進み、今タムシバが全開です。オオカメノキも間もなく開きます。

・トクワカソウ(左)

・コナラ林のタムシバ(中)

・湿原のミツガシワの蕾(右)

(Fujimoto)


午後の報告会は、楽舎の会場とON-LINE参加も、多元的に(2021/03/27)

 例年この時期に開催している報告会は、昨年はコロナ禍のため実施出来ませんでした。 今年は、楽舎での参加者数を制限し、ON-LINE参加も認めるという新方式で実施しました。 参加者全員が顔を合わせてというのとは、ちょっとひと味違う報告会となりました。

 7件の報告があり、森の新たな知見が増えた感じです。

・午前中の総会もON-LINE参加も(左)

・西浅井中学生の報告も(中)

・今日発刊の「山門水源の森」報告集 Vol.15

(Fujimoto)


(2021/03/26)

(Tomioka)


ユキバタツバキの鑑賞に向くシーズン到来です(2021/03/24)

 ユキバタツバキが、次々に開花してきました。観察コース沿いに いろいろな花色の花が咲いています。花に目を近づけて、個々の花 の違いを観察してください。4月の中旬頃までが見頃です。

・ミツガシワの花芽伸び始める(付属湿地)(左)

・名残のキタヤマオウレン(中)

・ユキバタツバキのシーズン到来(右)

(Fujimoto)


トクワカソウの蕾が大きくなり始めました(2021/03/23)

 長い間楽しませてくれたキタヤマオウレンは、ピークを過ぎようとしています。 それに変わったのがショウジョウバカマで、観察コース沿いに次々花柄を伸ばしています。

 トクワカソウは、蕾が膨らみ始め、来週くらいが見頃となりそうです。

・ショウジョウバカマとキタヤマオウレンのツーショット(左)

・ショウジョウバカマ(下の方の葉に栄養繁殖の小さいのが見える)(中)

・蕾が膨らみ出したトクワカソウ(右)

(Fujimoto)


作業をすると汗ばむような1日でした(2021/03/20)

 湿原内の生物多様性を維持するためには、遷移の進行した部分の刈払 が必要です。刈払はそこから先が大変です。刈り取ったものを湿原外に 運び出さなくてはなりません。

 シカの食害から希少種等を守るため、防獣ネットを張っていますが 、今年はAFネットに変えようと、古いネットの撤収も行っています。

 これは体力勝負の大仕事です。

・刈払後の運び出しをするメンバー(左)

・旧ネットの撤収はことのほか大変(中)

・ミツガシワも早いものは、蕾を出し始めている(右)

(Fujimoto)


(2021/03/19)

(Tomioka)


ユキバタツバキの開花が進んできました(21/03/17)

 ユキバタツバキは、ユキツバキとヤブツバキの中間雑種ですが、 どちらの形質をより強く受けているかで樹形が変わるようです。 ヤブツバキに近いものは直立し、ユキツバキに近いものは地面に 這うようになっています。

 タムシバの蕾が膨らみ始めました。

・南部湿原展望台横のユキバタツバキ(左)

・蕾が膨らみ出したタムシバ(中)

・刈払で見つかったドロバチの巣(右)

(Fujimoto)


(2021/03/16)

(Tomioka)


(2021/03/15)

(Tomioka)


春の進行がまた一段ギアアップした森(2021/03/14)

 日当たりの良い部分のアツミカンアオイは、早くに開花しましたが、 大部分は、これから開花。一時シカの食害で激減したアツミカンアオイ も昨年あたりから増え出しました。地味な花ですが、地面で咲くとはいじらしいです。

 キタヤマオウレンの次の花は、ショウジョウバカマ。花茎を伸ばした 花があちこちで見られるようになってきました。コナラの子葉が開きはじめました。

・子葉が開き始めたコナラ(左)

・アツミカンアオイの蕾2つ(中)

・ショウジョウバカマ(右)

(Fujimoto)


観察コースから一歩も出なくても、写真は撮れます(20/03/12)

 今、森の中ではあちこちにキタヤマオウレンが咲き誇っています。 開花の段階によって、いろいろな色合いも楽しめ、小さくかわいいので 来訪者に人気があります。

 改めて撮影のため、コースから外れることは辞めて頂きたいのです。 コースから十分思いの撮影が出来るはずです。

・観察コースの両側に咲き皆さんを迎えるキタヤマオウレン(左)

・滝を背景にキタヤマオウレンですが、足下は踏みくちゃ(中)

・心静かに流れをバックに撮ってみました(右)

(Fujimoto)


(2021/03/11)

(Tomioka)


保全作業の合間で(2021/03/10)

  雪が融け、隠れていたササなどの下層植生が姿を現しています。それを狙って様々な動物たちがやってきます。当然の自然の仕組みです。しかし、度が過ぎれば弊害も生じます。そのための保全作業が欠かせません。そんな作業の合間の森の様子です。

【画像左】ササの食害痕。ブナの森の保護ゾーンで増えたササが、シカなどに食べられた跡です。ネットの雪による損害を防止するため撤去していたネットを、大急ぎで復旧しました。

【画像中】膨らんできたブナの新芽。冷たい北風の強い一日でしたが、陽ざしを浴びてブナの芽が成長していました。今年は開花・結実するのでしょうか?生り年かどうかわかりませんが。

【画像右】尾根筋のキタヤマオウレン。今、沢道では最盛期です。両者は全く生育環境が違います。沢道は暗く湿った環境であり、尾根筋では明るく乾燥し、アカマツの根元に多いようです。同じキタヤマオウレンなのかちょっと気になります。

(森の案内人X)


いよいよ春の花のシーズン到来です(21/03/09)

 マルバマンサクから始まった森の春は、いよいよ本番を 迎えようとしています。沢道では、相変わらず開花のいろいろな段階の キタヤマオウレンが、可憐に迎えてくれています。ショウジョウバカマも 咲き始めました。トキワイカリソウは、昨年の葉の横に今年の芽が伸び 初めてきました。

・ユキバタツバキ(左)

・ショウジョウバカマ(中)

・キタヤマオウレン(右)

(Fujimoto)


(2021/03/07)

(Tomioka)


今日は第一土曜日で会員保全作業の日(21/03/06)

 雪解けと保全作業は同時進行でないと、シカの食害で 今までで保全してきた植物が一夜にして喰われてしまう こともあります。時雨と寒風の中、湿原のあちこちで 防獣ネットや波板設置を行いました。

 別の班は、ブナの森 から守護岩にかけての防獣ネットの再設置を行いました。 この時期は、どれだけ人出があっても足りない状態です。 これから5月下旬まで、保全作業が続きます。

・北部湿原の防獣ネット設置準備(左)

・南部湿原防獣波板設置(中)

・完了した防獣ネット・波板設置(右)

(Fujimoto)


(21/03/05)

(Tomioka)


雪解けの湿原が、最も湿原らしく映ります(21/03/04)

 急激に雪解けが進んでいます。写真は南部湿原の雪解けの状態です。 この時期が最も湿原らしい景観が楽しめます。これから5月中旬までの 草本類が伸びるまでが、湿原そのものの見頃です。

 沢道では、キタヤマオウレンの開花のいろいろな段階が観られます。 可憐な小さい花にピントを合わせるのも、森での楽しみです。

・南部湿原の雪解け(左)

・沢道のキタヤマオウレン(中・右)

(Fujimoto)


雪の下で…(2021/03/03)

  シカの動きが目につくようになり、植生の保護対策が急がれます。今日は天候にも恵まれたため、植生を守る防鹿ネットの修復を行いました。その際、除雪すると雪の下でも成長を継続している姿が現れてきます。

【画像左】除雪するとタップリ水分を含んだ瑞々しいササが姿を現します。また鮮やかな木の芽も見えます。

【画像中】植栽したブナの冬芽。雪の上に芽を出すとノウサギに食べられてしまいますが、まだ被害を受けていないようです。上部には、古い食痕が見えます。

【画像右】アオキ。雪の消えた沢道で姿を見せました。しっかりした芽がついており、雪の下で十分栄養を蓄えたようです。葉に折れたような跡が見えますが、積雪による影響でしょうか。

(森の案内人X)


これより前の情報は、パソコンでは画面右側の「情報(◯年◯月)」をご覧ください。