湿原に沿った平坦な道で、湿原全体の植生や周辺の野草などが観察できます。春・秋には、湿原越しに映える新緑と紅葉が彩り豊かです。冬はミヤマウメモドキの赤い実と雪の白さのコントラストが鮮やかです。5月の連休の頃は、カスミザクラがボリューム豊かに咲き誇ります。モリアオガエルやアカハライモリ、トンボやチョウ・ガなどの昆虫も活発に動いています。湿原では、遠目ながらミツガシワを始め、サギソウやレンゲツツジ、ノハナショウブ、トキソウなどが季節に応じて観察できます。
コナラなど落葉樹が中心の森で、四季の変化を堪能できます。初夏の深緑、秋の紅葉は見事です。また、キノコも豊富です。広場もあり、休憩や自然観察、環境学習に最適な場所です。四季の森の新緑は5月、紅葉は11月中旬から11月末頃が見頃です。
この森の外周を巡るコースで、寒地性と暖地性の入り交じっている植生の全体像を見ることができます。寒冷な気候を好むブナと温暖な気候を好むアカガシが同居するツーショットが観察できます。ブナは、中部地方以北に多く見られる樹で、近畿地方から西では数少ない群生地の一つです。カエデやコナラなど他の落葉樹とともに、新緑と紅葉の季節には素晴らしい景観となります。また、ときには足元にブナの実生も顔を見せます。
この森は気軽に立ち寄ることのできる里山ですが、「山」には違いありません。
山へ行く服装・靴などを準備してお越しください。
服装は、長袖・長ズボン(シャツの裾はズボンの中に、ズボンの裾は靴下や長靴の中に入れる、または登山用スパッツを着用する)、足を完全に覆う靴、帽子、手袋を着用し、首にタオルを巻く等、肌の露出を少なくすることが大事です。
服は、マダニを目視で確認しやすい明るい色のものがお薦めです。DEET(ディート)という成分を含む虫除け剤の中には服の上から用いるタイプがあり、補助的な効果があると言われています。
撮 影 日:2022年5月6日 11:10~14:40
撮影場所:全コース
撮 影 者:本会会員(Kizima)
視聴リンク:コース上の360°カメラ 高解像度 撮影 動画リスト
※1 マウスで画面を動かすことにより、撮影場所の周囲360度を見ることができます。
※2 高解像度の動画なので、再生環境にご注意ください。
事故やトラブルへの速やかな対応のため、入山するときには来訪者名簿に記入をお願いいたします。この森はいわゆる「里山」ですが、過去には遭難騒ぎもありました。
・インターネット登山届(滋賀県警)
またこの森は、ボランティア活動によって保全されています。保全の資材等に必要な資金へのご協力をお願いいたします。(お一人300円)
「山門湿原」は保護するために木柵がしてあります。自然のサイクルを破壊しないためにも絶対に湿原は入らないようにしてください。
この森や湿原には学術上貴重な動植物が数多く生息しています。また、保安林に指定されており、人為的な行為について規則があります。
一つ一つが森の生態系を維持しており、自然景観を保っています。昆虫採取、山菜採り、落葉・落枝一本でも採集等はやめましょう。
盗掘防止にご協力ください
湿原の柵の中に入っている人・動植物を取っている人を見かけたら、管理者である滋賀県森林政策課(TEL.077ー528ー3919)まで通報してください。
この森にはゴミ箱はありません。ほかの荷物と一緒に家まで持ち帰りましょう。美しい「山門水源の森」を維持するためにご協力をお願いします。
「山門水源の森」内では、飯ごう炊飯やキャンプはできません。(湿原によごれた水が入るためです)
「山門水源の森」に生息する野生動物への脅威となったり、伝染病などを伝搬させたりする恐れがあります。ほかの利用者の迷惑になりますので、持ち込みはやめましょう。
7.トイレについて
入り口から200メートルほど入った山小屋(もりの楽舎)前に、バイオトイレ(洋式3基)があります。
コース中にトイレはありません。
多人数の場合、長浜市西浅井町塩津浜にある国道8号の道の駅「 あぢかまの里 」か高島市マキノ町海津にある国道161号の道の駅「マキノ追坂峠(おっさかとうげ)」で済ませてからお越しください。
山火事が発生すれば、この森は焼失してしまいます。禁煙にご協力お願いします。
もしタバコを吸う場合は、必ず携帯灰皿などを使用してください。
持続可能な開発目標(SDGs)(「開発」目標を山門では「持続可能性の具現化」と読み替えています)