変形菌を喰う虫もいる(18/07/31)

 生態系の中の食物連鎖は文字通り鎖のようにつながっています。

 見た目とても美味しいとは思えない変形菌を喰う虫がいます。

 バクテリアが変形菌のエネルーギー源。

・ススホコリの実子体(左)

・マメホコリを喰うダンゴムシの仲間(中・右)

(Fujimoto)


台風一過 真夏の「窓」三景(2018/7/30)

 「逆走台風」には驚きましたが、森への影響を見るためにパトロ—ルしました。雨・ 風ともにそれほどひどくはなかったようです。ブナの森から上の部分で落枝が少しある程度で、落葉が多量の雨で流されたような様子もありませんでした。被害なく、一 息。

 ところで、山門水源の森のコース中には、尾根からの景観を楽しんでもらうため に視界が開けた場所を3ヶ所整備してあります。それぞれ大きさが異なるため、サイ ズに応じて「小窓」「中窓」「大窓」と呼んでいます。今日は台風一過、青空に夏ら しい雲が浮かび、真夏の雰囲気でした。秋にはこれらの「窓」から見る紅葉も格別です。

【画像左】小窓から。正面に伊吹山。手前の木の葉で隠れていますが、落葉すると中 央湿原が望めます。

【画像中】中窓から。やはり正面に伊吹山。標高が約500mで、小窓より約150m高い 位置からの展望です。

【画像右】大窓から。左端に伊吹山、右端に琵琶湖最奥部の大浦湾。手前に延びる道 は県道286号、山門集落を経て山門水源の森へ。

(森の案内人X)

夏休みの自由研究相談会(18/07/30)

・ガイダンス(左)

・食べられる?食べられない?植物班、保護者も同伴(中)

・図鑑やネットなどで名前や特徴などを調べる(右)

(Murata)


世帯交代もさまざまな工夫(18/07/29)

 生物にとって子孫を残すことは最大の課題。そんな目で森の中を 見るのも楽しい。

・親の切り株で芽を出したコナラ(左)

・キノコから栄養を摂るカビも胞子で増える(中)

・胞子嚢を開いて胞子を飛ばすコケ(右)

(Fujimoto)


(18/07/28)

(Tomioka)


乾燥した森にもキノコや変形菌が観られます(18/07/27)

 猛暑続きでキノコや変形菌の発生は減少していますが、 探せば見つかるものです。明日からの降雨が楽しみです。 もっとも台風被害は御免被りたいのですが 。

・キウツボホコリ(変形菌)(左)

・マメホコリ(変形菌)(中)

・ヒメカバイロタケ(キノコ)(右)

(Fujimoto)

7月27日(金)〜8月2日(木)16時まで、山門水源の森のパネル展示を野洲市市民活動センターでおこなっています。ギャラリーは入り口を入ってすぐ左側にあります。

(Murata)


(18/07/26)

(Tomioka)


(18/07/25)

(Tomioka)


降雨を待ちわびる森の生きもの(18/07/24)

 7月初旬の降雨以来日々乾燥が続いています。 森の生きものもひたすら降雨を待ち焦がれています。

・雨乞いをしているようなタゴガエル(左)

・発生が少ないキノコだが今日はオオヤシャイグチ(中)

・水浴びでカエルを末シマヘビ(右)

(Fujimoto)


(18/07/23)

(Tomioka)


クモの世界は秘密がいっぱい(18/07/22)

 昨年台風のため中止になったクモの網採取のワークショップ「クモの世界は秘密がいっぱい」。定員を上回る28名の参加で大変盛り上がりました。親子の参加が多かったのもうれしかったです。

・クモの網採取の方法を教わる参加者(左)

・採取で来たクモの網をスプレーでコーティング(中)

・自慢の作品を持って記念撮影(右)

(Hashimoto)


猛暑の森で観察コース整備(18/07/21)

 「命に関わる炎暑に注意を!」と日々報道されています。 森も35℃を越える日がありますが、木陰は涼しさも感じられます。 今日は会員の保全活動で、豪雨で荒れた観察コースの整備を行いました。 疲れた体も、付属湿地のトンボの行動や咲き始めたサギソウ、珍しい モウセンゴケトリバに癒やされました。

・観察コースに土嚢を運ぶ会員(左)

・キイトトンボを喰うシオカラトンボ(雌)(中)

・幼虫がモウセンゴケを喰うモウセンゴケトリバ(右)

(Fujimoto)


(18/07/20)

(Tomioka)


変形菌はいろいろな形態・色等々観るところが多い(18/07/19)

 アメーバーのように動くキフシススホコリをこの森で初めて 出会ったのは、10年以上前になる。じっと凝視すると肉眼でも 動いているのが確認でき大感激した。それから変形菌にも目をやるようになった。今日の森でも10種ほどに出会えた。

・タマツノホコリ(左)

・クダホコリ(中)

・マメホコリ(右)

(Fujimoto)


(18/07/18)

(Tomioka)


豪雨ののちの猛暑の連続(18/07/17)

 例年は今日前後が梅雨明けのはず。だが梅雨末期の豪雨は 遙か昔の感じさえする。今日は森の入口の「やまかど・森の楽舎」で 午後1時半過ぎには36.5℃となり湿原の植物もぐったりといったところ。 あれだけ降った雨にもかかわらず、キノコの発生が少ないのが気になる。

・朝方に咲き出すジュンサイ(左)

・生きている化石のミカヅキグサ(中)

・ツルタケダマシも乾燥気味(右)

(Fujimoto)


(18/07/15)

(Tomioka)


(18/07/14)

・「海と日本プロジェクト in滋賀県」でびわ湖放送の取材を受ける会員(左)

・保全作業の打合せ(中)

 滋賀県大津市では36度近くになるというこの日、森の中には風が吹いて、木陰では比較的過ごしやすく感じました。

(Murata、Tomioka)


犯人はイノシシかシカか?(2018/7/13)

 ブナの森周辺では、盛んにイノシシが林床を荒らしています。下層植生保護用防獣ネットの内外でもみられ、特に最近ではネットが破られる被害が頻発しています。そこで、イノシシがどんな荒らし方をするのかを知るためカメラを設置してみました。すると、写ったのはなんとシカのみでイノシシの姿はありませんでした。シカが自分でネットを破って入り込んだのか、あるいはイノシシがあけた穴を利用してシカが入ったのか、対策に苦慮します。どっちにしても残るのは下層植生の被害。

【画像左】防獣ネットの外側を歩くシカ。  

【画像中】防獣ネットの裾付近をあさる(円内)。ネットを破ろうとしているのか、破れた穴を探しているのか。  

【画像右】ネット内に侵入。

(森の案内人X)


モリアオガエルが森に戻り出しました(18/07/12)

 昨日もモリアオガエルが産卵し新しい卵塊が見られるというのに、 早くに産卵された子どものモリアオガエルは、森へ戻り始めました。 これから森の中で生活し、冬には冬眠をして来年また湿原へ産卵の ために戻ってきます。

・南部湿原から森に向かう子どものモリアオガエル(左)

・開花ピークのノギラン(中)

・ミニ湿地で埋蔵種子がめを出したヒツジグサ(右)

(Fujimoto)


(18/07/11)

(Tomioka)


ヒツジグサは時間とともに・・・(18/07/10)

 ヒツジグサは、未の刻に開花するところから未草と名付けられたという。 ではと今日は3つの時間帯に撮影してみました。

 付属湿地では見ごろになってきました。

・9時のヒツジグサ(未だ花は開いていません)(左)

・11時のヒツジグサ(中)

・14時(未の刻)のヒツジグサ(影の部分では閉じ始めている)(右)

(Fujimoto)


梅雨明けだー!(2018/7/09)

 あちこちで数十年に一度という大雨の後、近畿は梅雨明け。今朝早く、自宅(大津市)でヒグラシの声で目覚める。今年の初聞きです。水源の森でもコースを歩くと足元からヒグラシが飛び立ち、梅雨明けを実感です。粘菌も出始めました。8月4日の現地交流会「おもしろおかしい粘菌ぐらし…」にも興味がわきます。一方、厄介な生き物も元気に。夏の保全作業は、夏の風物の楽しみがある一方、暑さやいろんな危険との闘いでもあります。

【画像左】パトロール中、足元から飛び立とうとしたが飛べないヒグラシ。よく見ると翅が少し歪でバランスが悪い。羽化の途中でトラブルがあったのか。それにしても美しい。  

【画像中】四季の森の粘菌ツノホコリでしょうか。これからもっと大きなものも出てくるでしょう。 【画像右】巨大なダニ。これだけ大きいと噛まれれば感染症の恐れも。この画像は自分の足のズボンの表面。幸い噛まれることはありませんでしたが、ちょっと薄気味悪い。入山前にはスプレーを塗布していますが、ダニ以外にもマムシやヤマカガシ、スズメバチなど危険動物は多く、保全作業を含め入山時には十分な対策を!

(森の案内人X)


生きものすべてがそれぞれの知恵で生きる森(18/07/08)

 連日の降雨にもかかわらず、森の生きものは個々の知恵で 生き続けるのを見ると、やっぱり凄いと感じます。

・連日の降雨を避けて今朝羽化したオニヤンマ(左)

・種の維持のため1ヶ月もの間、何処かで産卵が続くモリアオガエル(中)

・いつ発生するのかをどうして知ったかツルタケダマシに集まるナメクジ(右)

(Fujimoto)


(2018/7/06)

(Tomioka)


(2018/7/05)

(Tomioka)


(2018/7/04)

(Tomioka)


(2018/7/03)

(Tomioka)


(2018/7/02)

(Tomioka)


(2018/7/01)

 近畿は全般的に今年一番の暑さとか。梅雨明けも話題になる中、植物たちも夏越しに一苦労。春に絢爛を競った花々も今は実を結び、種で暑さをしのいで命をつなぐ。画像中の円内は今年の開花の様子。

【画像左】ユキバタツバキの果実。今年の開花期には大学の研究者による調査が行われ、果実も研究対象。今秋の標本採集が楽しみ。  

【画像中】トクワカソウの果実。4月中旬の一時期、ピンクの絨毯を見せてくれた花も今はだれも振り向いてはくれず、静かに実を結ぶ。  

【画像右】シロモジの果実。小さく控えめ花のわりに存在感のある果実。秋には殻の割れ方が面白い。

(森の案内人X)


これより前の情報は、パソコンでは画面右側の「情報(◯年◯月)」をご覧ください。