マナーが守れない訪問者は、ご遠慮ください(24/02/28)

 本会「山門水源の森を次の世代に引き継ぐ会」は、2001年から 希有なこの森(63.5ha)の生物多様性を、会の名通り「次の世代に引き継ぐ」ため、ほぼ年中ボランティアで保全活動を行っています。

 ところが今、森ではキタヤマオウレンの最適期ということもあり、今日も静岡・愛知・福井・京都 等々から多くの来訪者がありました。

 ただ少数だとは思いますが、全く観察マナーが無い・無神経な・独りよがりの来訪者も 後を絶ちません。下の写真の地点は、昨年花が終わった段階から、日々分布を広げるため さまざまな作業を行ってきました。

 自然が美しいとお訪ねの場所は、何処でもマナーが必要です。

 しかし、今日も無残な状態になった跡に涙しながら、森を後にしました。

・注意標識も踏まれて散々(左)

・今日も終日保全作業をしました(中)

・朝改めて設置した標識も踏みつけられて・涙・涙・・・(右)

(Fujimoto)


真冬に逆戻り(2024/02/27)

 2/24に入山した際には雪は全くなく、春を思わせる陽気でした。しかし、今日は10m近い北風で吹雪が舞うすさまじい天候でした。それでも時折差し込む日光は暖かく、保全作業を進捗させてくれました。

【画像左】標高450mくらいの作業現場付近では今朝にかけて降った雪が広い範囲で残っていました。この後作業中には激しい吹雪と陽ざしが短く繰り返し、めまぐるしい天候となりました。春山は急変する、心したいものです。

【画像中】吹雪いた後のイチヤクソウ群生地。コース沿いでシカの動きも多いところですが、食害を免れ、元気に生育しています。

【画像右】中窓から見た伊吹山。荒れ模様の天気の休み間で見られたすっきりした伊吹山。

(森の案内人X)


ブナ植栽地のネットを復旧(2024/02/24)

 既に積雪はゼロ。今冬はシカやノウサギの活動開始が早いようです。ブナの森周辺の保全重点地域には防獣ネットを設置しています。しかし、雪による被害を防ぐために積雪期にはネットを下ろしています。融雪期には復旧しなければなりませんが、まさかこの時期に完全に融けてしまうとは考えにくく、復旧の時期判断が難しいところです。暖かい気候と雨が続き、さすがに危ないと思って点検に向かうと危惧が現実に。早速復旧に着手し、今日はブナ植栽地を復旧しました。

【画像左】ササは激しい食害受けています。食痕からシカとノウサギによるものと思われ、落とされた葉も散乱しています。近くにはノウサギの多量のため糞がありました。(右下画像)

【画像中】復旧後の全景。ネットの外側はほぼ完全な裸地です。植生の回復、保全対策が続きます。

【画像右】南尾根コース沿いで咲いたキタヤマオウレン。沢道では早くも最盛期を迎えていますが、尾根筋では食害を免れたものが少数開花している状態です。草丈も花姿も小さく、数も少ないため目立ちませんが、踏みつけに注意しながら足元を観察し、優しく楽しんでください。

(森の案内人X)


ミヤマウメモドキが色あせ、マルバマンサクが花開く(24/02/22)

 昨年の10月から、湿原を彩っていたミヤマウメモドキ(雌株)も ここに来て色あせてきました。実の残っている株もごく少数になりました。

・辛うじて赤味が残るミヤマウメモドキ(左)

・さていつ花開くかアツミカンアオイ(中)

・咲き始めたマルバマンサク(右)

(Fujimoto)


(2024/02/21)

(Photo:Tomioka)


(24/02/18)

(Photo:Tomioka、(右)Murata)


早い雪解けに合わせて保全作業も前倒し(24/02/16)

 かつて2月の中旬には、湿原に1mを超える積雪があったことも しばしばでした。が、今期は既にごく一部の影を除いて雪解け完了。

 シカやイノシシの食害も早まるため、防獣ネットの再設置を急ぐ 必要があります。  

・ほぼ雪解けが終わった湿原(左)  

・防獣ネットの再設置(中)  

・早くも付属湿地ではミツガシワの花芽が(右)

(Fujimoto)


放射冷却の水田に暖気流入で霧立ち上る(24/02/14)

 昨夜の好天で地表は放射冷却。そこへ琵琶湖からの暖気が流入し 里の水田は霧に包まれました。  森の残雪も少なくなり、保全作業が待ち受けています。

・里の水田の霧風景(左)

・湿原の池塘に総見山が映る(中)

・繁殖期を迎えたトビの群れが湿原上空を旋回(右)

(Fujimoto)


冷温帯と暖温帯が同居する森(24/2/13)

 山門水源の森は冷温帯と暖温帯が同居し、生物多様性が豊かな森です。ブナの森は徐々に融雪が進んでいますが、昨日10cm以上の積雪があったようで再び雪の下になりました。積雪深は、標高400m付近で急に深くなり冷温帯を代表するブナの木が増えてきます。

・積雪が少ない標高400m直下のコース(左)

・気象条件が変わる標高400m付近のコース(中)

・防獸ネットが雪で埋まるブナの森上部(右)

(Nishikawa)


(24/02/11)

(Photo:Tomioka)


雪の少ない水源の森で(2024/02/10)

  積雪は、ブナの森付近で20~25㎝、その他はゼロのところも多く、歩行は長靴で可能でした。この後どうなるでしょうか。四季の森コースは、今日は未点検です。

【画像左】TOPページ画像で紹介した食害の現場写真です。センサービデオ画像からの切り出しで不鮮明ですが、ノウサギが雪面に出たササを食べています。2024/02/04 午前2時頃の画像です。

【画像中】頂上の守護岩。積雪は20㎝でした。

【画像右】クマシデの冬芽。これから春に向けて冬芽が成長し、美しくなるころです。いろんな花を待つ間、樹種によって様々の表情を見せる冬芽の成長を楽しむのも一興。

(森の案内人X)


融雪期、湿原の池塘の凍結模様は、日々変化(24/02/08)

 湿原の融雪が進み、池塘が顔を出すと、池塘の水の氷模様が 日々変化します。これぞ自然の創り出す芸術と息をのむことも しばしばです。今日は、今一でしたが・・・

・融雪の池塘(左)

・花芽が膨れだしたアツミカンアオイ(中)

・サカキの葉柄もノウサギが採餌(右)

(Fujimoto)


(24/02/06)

(Photo:Tomioka)


(24/02/05)

・キタヤマオウレンが咲いている場所は、ササユリ等の芽が出る所でもありますので、撮影される方は周りからお願いします。草地の中に踏み込まないようにご注意ください。(右)

(Photo:Tomioka、Text:Murata)


これより前の情報は、パソコンでは画面右側の「情報(◯年◯月)」をご覧ください。