秋の花も徐々に顔を出しています(20/08/30)

 今日の森の空は秋の雲に変わってきました。とは言え 湿原は蒸し風呂状態、観察コースの尾根部は涼風と夏と 秋が混在しています。

 そんな中で花も秋の気配を感じるものが多くなってきました。

・ヤマジノホトトギス(左) 

・ツルリンドウ(中)

・葉が紅葉しだしたヒツジグサ(右)

(Fujimoto)


(2020/08/29)

(Tomioka)


七十二候 天地始粛(てんちはじめてさむし)とはいうものの…(2020/08/28)

  朝から雨が降り続き、連日の猛暑よりはマシ、とはいえ猛烈な蒸し暑さ。加えて帰宅時間ごろには猛烈な土砂降り。カーラジオでは「湖北地方大雨洪水注意報」と。秋の入り口と雨の様子。

【画像左】栗。湿原沿いのコースで、総見山方面を背景にたわわに実っています。好物にするクマの出没が心配?

【画像中】オオシロカネグモの網。雨に濡れれば網の粘着性も弱くなると思われますが、クモは網を張ってじっと餌を待ちます。網の中央に丸い穴があいていますが、シロカネグモやアシナガグモの仲間などでよく見られます。この穴で主が待機するのですが、自分が近づいたため木の陰に隠れてしまいました。

【画像右】土嚢袋から発生したキノコ。猛暑の影響か、キノコの発生は低調。しかし、条件が整えば所かまわず…。菌糸はどこからきているのでしょうね。

(森の案内人X)


楽舎の付属湿地は夏と秋のせめぎ合い(20/08/27)

 奥びわ湖・山門水源の森の入口にある「やまかど・森の楽舎」の 付属湿地では、いま上の湿原で咲いている花が全て間近で観られ ます。サギソウ・コバギボウシ・ミヤコアザミ・サワシロギク・ アギナシ・ヒメミクリ・ミミカキグサの群落・ホザキノミミカキグサ・ ヒツジグサ・ノリウツギ・・・。

・早朝の付属湿地(左)

・南部湿原と山地の間に分布するヒツジグサ(中)

・雨が降り出して出てきたモリアオガエルの幼体(右)

(Fujimoto)


朝露が生きものの動きをより感じさせる(20/08/25)

 8月23日、南部湿原でモリアオガエルの幼体が上陸する場所には、1匹も見ることが出来ず、これで今年の 上陸は終わったのかと・・・。

 観察に出向いたのが10時過ぎで、あたりは日当たりも良く乾ききっていました。しかし、今朝は ササの葉の上は結露しており、あちこちにモリアオガエルの幼体 が見られました。やはり水分があることが重要なんです。

 朝露の時間帯は、また趣が異なります。

・モリアオガエルの幼体を狙うカナヘビ(左)

・結露した網にサツマノミダマシ(中)

・ジョロウグモの網も結露で美しい(右)

(Fujimoto)


酷暑だが会員の保全活動の日(2020/08/23)

 本会の会員による保全活動は、本来第一・第三土曜日なのですが、今月は 8月15日がお盆ということで今日に延期。が連日の猛暑、熱中症とコロナ が心配されるため、炎天下での作業はにならないようにと・・・

・春からの作業でたまった資材置場整理(左)

・造成中の作業道で枝払いとチッパーで枝葉を粉砕(中)

・午後は木陰での理事会(横にはせせらぎの音) (右)

(Fujimoto/Murata)


朝方の森はもう秋です。日が昇るとミンンミゼミが大合唱(20/08/21)

 日の出前のヒグラシの大合唱が、日の出後にはミンミンゼミの大合唱に 変わります。この時間帯の森は既に秋風を感じます。10時を過ぎると 湿原は酷暑に。尾根筋はまだ涼風が感じられます。

・サギソウの中にコバギボウシ(付属湿地)(左)

・樹幹のミヤマクワガタの向こうから日が昇る(中)

・今日の誕生日の花・ノリウツギ(花言葉は「臨機応変」)(右)

(Fujimoto)


「やまかど・森の楽舎」付属湿地も賑やかです(2020/08/19)

 猛暑が続き湿原の真っ昼間は風が無いとサウナ状態ですが、観察コース の尾根筋は何となく秋を感じさせる風があります。

 この暑さの中で、とても森の中へはとおっしゃる方は、麓の「やまかど・森の楽舎」 の付属湿地でサギソウ(最盛期)をはじめ秋の花を楽しむことが出来ます。

・今が盛りのサギソウ(左)

・サワシロギクとキイトトンボ(中)

・サワギキョウ(右)

(Fujimoto)


(2020/08/18)

(Tomioka)


あまり好まれない「蛾」にも注目(2020/08/17)

 チョウと同じ仲間なのですが、一般的にチョウは好まれ、ガを好きな人はあまりいないようです。しかし、形や色は多様で観察していて飽きないものです。

【画像左】スカシカギバ。プラモデルのようなメカニックなデザインが目を引きます。幼虫の食草はコナラやカシ類だそうです。沢道で見ましたが、初めてです。

【画像中】ツマキリウスキエダシャク。地味ですが、前翅の先端部がえぐられたようになり、黒く縁取られているのが目立ちます。幼虫の食草はエゴノキだそうで、山門の森では比較的多く見られます。

【画像右】オオミズアオの翅。翅を広げると10cmらいになる大型のガですが、薄青色の大変美しいガです。湿原沿いのコースに落ちていたものです。四季の森コース沿いでも見かけることがあります。

(森の案内人X)


(20/08/15)

(Tomioka)


付属湿地でサギソウが沢山咲き始めました(20/08/12)

 森の中の湿原では今サギソウが咲いていますが、群生はしないのと、 周りの草丈が高いので見応えがありません。 麓の「やまかど・森の楽舎」の付属湿地では管理をしているので 群生した状態が間近で観察出来ます。

・サギソウ(左)

・ヒツジグサ(中)

・咲き始めたサワギキョウ(右)

(Fujimoto)


ブナの森コースで生物多様性の保全活動の現場を見ながら討論も(20/08/10)

 本会の保全活動が始まって今年で20年。生物多様性を保全するために、日々様々な 保全活動を実施していますが、うまくいったものばかりではありません。そんな試行錯誤も参加者に観てねもらいながら保全作業について考えました。

・麓の「やまかど・森の楽舎」での開会式(左)

・日々広がるナラ枯れの第二波(中)

・観察は少人数で三密を避けて・背後は琵琶湖(右)

(Fujimoto)


ジュンサイからヒツジグサに見頃が変わる付属湿地(2020/08/08)

  付属湿地では、朝方ジュンサイが小さい花を咲かせます。その花が閉じる頃には ヒツジグサが開き始めます。そのヒツジグサも15時頃から花を閉じます。 そんな湿地で今咲き誇っているのはアギナシです。かつては、何処の水田でも 観られましたが、今では水田はオモダカばかりになっています。付属湿地や 湿原には今を盛りと咲き誇っています。

・ジュンサイが咲き、ヒツジグサの蕾が水面から頭を・・(左)

・アギナシで吸蜜するホソヒラタアブ雌(中)

・シカの食害の減少で笹の中で育っているミヤマウメモドキの幼樹(右)

(Fujimoto)


中央湿原のアシも枯れ始めました(20/08/07)

 青々としていた中央湿原のアシも、根元から枯れ始め てきました。バックのコナラ林では、早い紅葉かと見間違う ナラ枯れが目立っています。キノコも発生種が変わってきました。 この季節の移ろいの観察が、立秋という暦に反映しているのが 何とも嬉しく感じられます。

・ヨシ枯れ・ナラ枯れが目立つ中央湿原(右)

・湿原のサギソウ(中)

・林床のホオベニシロアシイグチ(右)

(Fujimoto)


(2020/08/06)

(Tomioka)


やっと発芽したツクバネ・・・(2020/08/05)

 この森にはあちこちにツクバネが分布していますが、シカの食害で 一時は殆どが姿を消しました。防獣ネットで保護した部分では、順調に 生育しています。その株から昨秋採種して、かつて分布していた場所 に播種しました。ツクバネは針葉樹と共生するので、ヒノキ林に播種 したのですが、春になっても発芽せず気をもんでいました。

 が、梅雨明けに発芽をしました。

・発芽したツクバネ(左)

・遅れていたモリアオガエルの幼体の上陸(中)

・コアシダカグモを捕らえたオオモンクロベッコウ(右)

(Fujimoto)


蒸し暑い森の中で(2020/08/04)

  終日薄い曇り空、風も弱く、森の中は蒸し風呂のよう。そんな森の中で見た生き物の 姿。

【画像左】セグロセキレイの幼鳥。森の楽舎近くの電線に止まりセキレイ特有の鳴き 声。セグロほどには黒くなく、ハクほどには白くない。図鑑で照合したところセグロ セキレイの幼鳥ではないかと思います。(写T.I. )

【画像中】美しいクモの代表格サツマノミダマシ。樹の枝間に網を張って中央に止ま り、餌を待ちます。体長約1cm鮮やかな緑色が目立ちます。天敵 の目につきやすいと思うのですがなぜこんな目立つデザインに?

【画像右】ホソバシャチホコ(ガ)の幼虫を狩るジガバチ。ブナの森で自分の体より 大きいイモムシを運んでいます。重いせいか飛ばずに咥えて引きずり、時折止まって は針を差し込んでいるように見えました。どこまで運ぶのか見届けようと追跡しまし たが、50mほど離れた防獣ネットを抜けてササ藪に入り込み、巣穴まで見届けること ができませんでした。長距離を引きずる体力と、地上で帰巣できる道筋をたどる能力 に感嘆!

(森の案内人X)


昆虫も生きて行くために必死です(20/08/03)

 10時の休憩をと地面に座り込んで前方を見ると カラスアゲハが、リョウブの小さな花を次から次へと移動しながら せわしく羽を動かしつつ吸蜜。1本の樹で10分余り吸蜜を続けていました。

 目を足下近くの草むらに向けると、そこではカマキリがイナゴを捕ら えて摂食中。イナゴの足や羽を除外して(人間が魚の骨を外すように) 器用に食べています。目をさらに移すと何とトゲグモがアリにとりつかれて います。みるみるアリの仲間が集まり巣に運ばれていきました。

 休憩中にこんなドラマを楽しんでいたら、ついつい休憩時間が 長くなってしまいました。

・リョウブで吸蜜するカラスアゲハ(左)

・イナゴを捕らえたカマキリ(中)

・アリに捕まったトゲグモ(右)

(Fujimoto)


梅雨明けの会員による保全活動(20/08/01)

 今日は8月最初の会員による保全活動日。梅雨明けで猛暑が予想されましたが、 朝から多くの会員がはせ参じました。

 「進入路の補修」・「付属湿地の除草」・「観察コース木橋の滑り止め」・「観察コース 階段補修」・「観察コースぬかるみ補修」・「観察コース草刈り」・「沢内の倒木・流木整理」・ 「尾根道排水溝整備」と多くの班に分かれて奮闘しました。

 暑さの中作業しながらも、 沢音に癒やされたり、木々の間の涼風に、あちこちに発生するキノコと個々に 楽しみも加えての1日でした。

・沢の倒木・流木整理(左)

・観察コース路肩整備(中)

・観察コースぬかるみ整備(右)

(Fujimoto)

滋賀銀行膳所支店でパネル展示をしています(2020/08/01)

 期間は8月3日(月)から8月31日(月)までの間です。 今回は、スペ-スは限られていますが 、銀行からリクエストがありました 「SDGs」の取組みを念頭にパネルを選択しました。

(Nishikawa)


これより前の情報は、パソコンでは画面右側の「情報(◯年◯月)」をご覧ください。