(2023/04/30)
(Tomioka)
季節がミツガシワからホオノキ、ササユリへと移ってゆきます(23/04/29)
新緑に包まれた湿原のミツガシワも、最盛期を過ぎ花序の下から次々と果実が 出来ています。それに入れ替わるようにして、ホオノキの蕾が膨らんで、一部で 開花を始めました。その次を目指すササユリも花茎を伸ばし蕾を膨らまして います。
・花序の頂上部に花を残し、下部が果実に(左)
・蕾が膨らんできたホオノキ(中)
・楽舎の周辺でもササユリが伸長中(右)
(Fujimoto)
里より遅れてウワミズザクラ満開(23/04/27)
やっと森のウワミズザクラが満開となり、爽やかな風に揺れています。 色彩を放ったユキグニミツバツツジも散り始め、レンゲツツジと入れ替わります。
ササユリの花芽が伸び、シカに食われないように金網を設置。
・満開のウワミズザクラ(左)
・トリガタハンショウヅルも咲き出す(中)
・ササユリに金網設置(右)
(Fujimoto)
穀雨終候 次は夏(2023/04/25)
二十四節季「穀雨」は気温が上がり、雨も多くなって穀物の栽培に適するころとか。これに反して、今日は寒気の影響で寒い上に強風が吹き荒れ、おまけに11時頃からは雨が混じって作業には不向きの日。それでも行かねば。あと10日もすれば「立夏」で、ようやく夏ですか?。先日、既に真夏日が記録されていますが…。
【画像左】雨の中のタムシバの新葉。新葉には赤っぽいものも多く見られます。解説書によれば紫外線に弱い新葉を守るためのアントシアニンによるものとか。
【画像中】雨風避けるガガンボの仲間。強風と雨を避けてブナの新葉の陰に隠れています。ブナの新葉には多くの毛が生えている様子も見えます。
【画像右】ササと競り合う野草。ツクバネソウ、ヤマジノホトトギスなど。食害防止のためネットで囲っていますが、ササが勢いを増しています。ササがこのまま増えたら陰になる野草はどうなるでしょうか。注意深い観察が必要です。
(森の案内人X)
湿原の周りの山地の緑のコントラストが鮮やか(23/04/24)
湿原から眺める山地の緑(写真左)が、左と右とで大きな違いがあります。 左は展葉かぜ早いブナが主体です。右は今、展葉が始まったコナラです。 このコントラストが見られるのは、この時期だけです。
・ブナとコナラの緑のコントラスト(左)
・レンゲツツジ(中)
・チゴユリ最盛期(右)
(Fujimoto)
新緑たけなわの森に“ふあぁぁ!!美しい”の歓声響く(23/04/23)
他府県からの参加者もあり、ミツガシワの分布する湿原までの 道中では、この森の生きものの特徴や保全活動の様子を見てもらい ながらミツガシワの開花している南部湿原へすすみました。
・受付風景(左)
・コース中のガイドは新緑を眺めつつ(中)(photo:MURATA)
・緑陰での生きている化石ミツガシワの解説(右) (photo:MURATA)
(Fujimoto)
新緑・サクラ・寒風(2023/04/22)
しばらく高温の日が続き、21日は真夏日になったところもありましたが、一転、今日は朝から寒風が吹き抜け、半ば冬装備での作業。桜の名所のソメイヨシノはとっくに葉桜に。しかし、水源の森では進む新緑の中でまだ楽しめるサクラがあります。作業の合間のチョイ撮りです。
【画像左】新緑の濃さが増し、葉の繁りも増えて少し暗くなってきた守護岩周辺。
【画像中】新緑に囲まれたカスミザクラ。
【画像右】寒風にそよぐウワミズザクラ。
(森の案内人X)
尾根道は、新緑の中にユキグニミツバツツジが咲き誇っています(23/04/20)
琵琶湖周辺山地の山麓のコバノミツバツツジは、もう散り始めたものが多いです が、この森のユキグニミツバツツジは、やっと見頃になってきました。
尾根道は、さながらユキグニミツバツツジ街道のようです。
(Fujimoto)
湿原から望むブナの新緑の中に入ると、未だ展葉していない樹も・・(23/04/19)
湿原から見上げるブナの森は鮮やかな緑で心が洗われます。この森の中に入ってみると 未だ展葉していないブナの樹もあります。ブナも個性豊かです。
頂上部のブナの老樹の生き様に今日も畏敬の念を抱きました。
・新緑のブナの森(左)
・ブナの老樹(中)
・ブナの老樹を撮影する新聞記者(右)
(Fujimoto)
ミツガシワが4/23の観察会に合わせるように開花が広がってきました(23/04/17)
今春の植物の生育は、型破りの早さで、ミツガシワの開花が何時なのかの 予想に戸惑いました。が、今日(非常に寒い1日)の感じでは、観察会の日が 見頃になるのではと思います。
・南部湿原のミツガシワ(左)
・カスミザクラ越しに新緑のブナの森(中)
・カスミザクラ(右)
(Fujimoto)
コナラ、展葉を始めようか思案中(23/04/15)
琵琶湖の湖岸周辺では、新緑が色濃くなってきた感じですが、 奥びわ湖・山門水源の森では、未だコナラも展葉を始めようか思案中の状態です。
今回の降雨で一気に状況は変化するはずですが・・・
・未だ開花しないウワミズザクラ(左)
・やっと花開いたユキグニミツバツツジ(中)
・今日の湿原のミツガシワ(右)
(Fujimoto)
黄砂混じりの青空にザイフリボクが咲き出す(23/04/14)
今日も黄砂が続いており、空の青さが濁り気味。そんな空を バックにザイフリボクが咲き始めました。カスミザクラもあちこちで 開花が始まっています。
・ザイフリボク(左)
・トリガタハンショウヅルの蕾(中)
・コアジサイの蕾(右)
(Fujimoto)
黄砂の中でも次々新顔が・・・(23/04/13)
黄砂で終日遠景が霞んで見えましたが、気温が高い日が続き、 森の中では新顔が次々顔を出しています。
・沢沿いは、盆栽を思わせる寄せ植え状態(左)
・咲き始めたカスミザクラ(中)
・ヤマドリゼンマイも出始めました(右)
(Fujimoto)
二十四節季『清明』(2023/04/11)
4月の季語で、辞書によれば「清らかで明るいこと」。解説書によれば「清浄明潔」の略とか。森は冬から抜けた若い生き物たちで瑞々しさに溢れ、活力に満ちています。そんな森の中での作業中に見つけた一幕です。
【画像左】シマヘビ。これを瑞々しいと感じるかは好みの問題。しかし、周りにはトキワイカリソウが咲き、ナルコユリのような若芽、スミレの葉、幼木類の若葉、それにササやシダなどが競い合っています。
【画像中】オオカメノキ。朝の弱い光に透けた葉は瑞々しさ満点。
【画像右】若葉の中のゴジュウカラ。遠くて自分のカメラでの限界。中央付近に小さく写っています。木の幹を下に向かって歩くことができることで知られている野鳥です。木々の葉が濃く茂る前の今が、背景の美しさとともに野鳥観察の好機です。
(森の案内人X)
霜害も無くミツガシワ伸長続く(23/04/10)
今朝も「霜注意報」が発令されており、ミツガシワの霜害を心配しつつ 湿原に出向きましたが、降霜はありませんでした。
ブナの森のブナも一部で花を付けたものがありますが、本格的な ブナの展葉はこれからです。
・湿原のミツガシワ(左)
・ブナとヤマザクラ(中)
・ブナの花(右)
(Fujimoto)
えっ!比良山地は冠雪、大丈夫か湿原のミツガシワ(23/04/09)
昨日の天気予報で「霜注意報」が滋賀県下に出ていました。ミツガシワは 氷河期にもあった植物なのですが、霜には弱いのです。山門湿原でも、過去に 霜害で開花しなかったこともあります。
付属湿地・湿原ともに霜害は受けておらずホッとしました。
・比良山地の冠雪(左)
・付属湿地のミツガシワ(中)
・山門湿原のミツガシワ(右)
(Fujimoto)
里の桜は葉桜に、森のヤマザクラは最盛期、これからカスミザクラに(23/04/08)
県内のソメイヨシノは、湖北も含めて最盛期を過ぎましたが、森のヤマザクラは 今が最盛期。これからしばらくしてカスミザクラが開花します。
4/23に観察会を実施するミツガシワは、その日に最盛期にと合わせてくれている ようです。
・県道沿いのヤマザクラ(左)
・南部湿原のミツガシワ(中)
・明日にも下部の蕾が開くミツガシワ(右)
(Fujimoto)
一日違うだけで、顔を出す植物がぐっと増えてきます(23/04/05)
一歩一歩が楽しみなシーズンです。今日か明日かと待ち構えた花が、開花したときのときめきは何ともいえないものです。
・やっと開いたシュンラン(左)
・盛りだくさんのトキワイカリソウ(中)
・花芽が膨らみだしたトリガタハンショウヅル(右)
(Fujimoto)
ブナの展葉始まる(2023/04/04)
サクラの開花が異常に早い。森のいろんな花も例年になく早く開花しています。つられてか、ブナの新葉の展開も始まりました。まだ高木の枝先が中心ですが、新緑は一気に進みます。早めに観察を。
【画像左】展開したブナの新葉と花。秋にはブナの実の豊作を期待したくなります。
【画像中】イヌブナ。全体に葉の展開が進んでいます。例年ブナより一足先に展葉が始まります。四季の森南コースで。
【画像右】ミズナラの展葉も始まります。これもブナ科のドングリの木です。ブナの森解説板周辺。
(森の案内人X)
日に日に新たな花が見られるのはウキウキします(23/04/03)
昨日気づかなかったのにと、見上げる先に新たな花を見つけると 何とも嬉しいものです。
未だ蕾に僅かに色がつき始めたもの、未だ花がひらききってないもの、 花の一部だけが開いたものなど・・・
・ユキバタツバキ林ウスギヨウラク(左)
・ウチワカエデ(中)
・オオカメノキ(右)
(Fujimoto)
花を終え子孫を増やすための準備とこれから花を咲かせるものとが交差(23/04/02)
いち早く花のシーズンを終えたタムシバは、果実を付けています。 他方これから花をとウワミズザクラは蕾を膨らませてきました。
・ブナの幹に寄り添うユキバタツバキ(左)
・花が散り果実を膨らませつつあるタムシバ(中)
・次の出番を待つウワミズザクラの蕾(右)
(Fujimoto)
今日は会員の保全活動の日でした(23/04/01)
本会の会員による一斉保全活動は、毎月第1・第3土曜日に 行っています。生物多様性の保全と来訪者に気持ちよくコースを 散策してもらえるよう整備を行っています。
・滋賀県最北端のタブノキの保全作業(左)
・四季の森の林床整備(中)photo by MURATA
・南部湿原北側AF防獣ネット設置(右)
(Fujimoto)
これより前の情報は、パソコンでは画面右側の「情報(◯年◯月)」をご覧ください。
持続可能な開発目標(SDGs)(「開発」目標を山門では「持続可能性の具現化」と読み替えています)