冬日和の水源の森(2023/12/30)

  晩秋から初冬にかけての小春日和に対して、真冬の暖かな日を冬日和というそうです。国語の勉強不足を実感です。

 朝の楽舎周辺は車の車外温度計で2℃、湿原作業道では薄氷も見られました。しかし日中は日差しに恵まれて暖かく、まさに冬日和でした。

【画像左】北部湿原のミヤマウメモドキ。果実が陽光を浴びて鮮やかです。手前のノリウツギの花殼のさび色が趣を添えています。

【画像中】このササはどうやって伸びてきた?。アカマツの切り株の途中から出て葉を広げています。茎がどこを通っているのか、時間があれば皮を剥いで確かめてみたい衝動に駆られます。

【画像右】菌に感染したバッタのなれの果て。バッタ類だけに特異的に寄生する菌に感染したフキバッタの仲間です。10月に見つけたときはほぼ原形を保っていましたが、徐々に侵食されて、ついに胸部の一部が残るだけとなりました。いろんな菌がいるものです。

(森の案内人X)


雪解け水の流れる沢の滝が、新鮮に見えます(23/12/28)

 琵琶湖の水位は低下を続けていますが、雪解け水が流下する 沢はやや水量も増え、新春を迎える準備が整っているようです。

・雪解け水と岩上の緑が映える沢の滝(左)

・ホソオキナゴケが張り付いた大杉(中)

・ミヤマウメモドキの実をネズミが集めて食った跡(右)

(Fujimoto)


(2023/12/27)

(Tomioka)


ブナの森、ネット取り外し(2023/12/26)

 シカの食害により衰退した下層植生の再生を目的として、ブナの森に防獸ネットを設置しています。積雪深は50cm程度ですが、ネットは雪の重さで下に引っ張られ放置すると破損します。今日は、ネットの取り外しを行いました。  

・雪に埋まるネット(左)  

・引き下ろしたネット(中)  

・すっきりしたブナの森(右)

(Nishikawa)


(23/12/25)

 コース上に比較的新しいクマの足跡が散見されたそうです。冬眠していない個体もいると思われますので、入山にはご注意ください。

 ふもとの山小屋(もりの楽舎)では15cmほどですが、山頂(守護岩)は51cmでした。スノーシューなどの道具をご持参ください。

(Photo:Tomioka、Text:Murata)


本格的積雪の中、楽舎大掃除・湿原,AFネット下ろし(2023/12/23)

 1年間会員はもとより、来訪者との語らいの場となった「やまかど・森の楽舎」の 大掃除で会員が集まりました。が、朝一の仕事は駐車場の除雪から・・ この雪が根雪になるだろうから、シカの食害もなくなると予想し 積雪でネットが被害を受けないように下ろす作業を行いました

・降雪の中駐車場の除雪(左)

・湿原の積雪深測定・50cm(中)

・防獣AFネット下ろし(右)

(Fujimoto)


(23/12/22)

(Tomioka)


(2023/12/20)

(Tomioka)


着雪が創り出す景観もさまざまです(23/12/18)

 積雪が2mを超えることも希ではない森ですが、そのような状態 になると景色がだんだんとモノトーンに近づきます。

 しかし積雪の初期の段階は着雪の対象によって、さまざまな 景観が創り出されます。

・凍てつく景観の沢(左)

・着雪で重厚さを感じるミヤマウメモドキ(中)

・ヨシ帯を囲む樹幹の着雪も様々(右)

(Fujimoto)


初雪をうっすらとかぶったミヤマウメモドキにうっとり!(23/12/17)

 薄化粧した沢道を登る時の沢音は、この先に開けるだろう湿原の景観を 想像し、ややもすると足早になりがちです。滑りやすい木橋を注意しながら 湿原に到着。そこには幻想的な初雪の景色が待っていてくれました。

・沢道の小滝(左)

・薄化粧のミヤマウメモドキ(中)

・吹雪き始めた中央湿原(右)

(Fujimoto)


雨の中、資材整理やコースロープ撤収の森の冬支度(23/12/16)

 天気予報によれば、明日(12/17)から滋賀県北部は降雪とのことです。積雪前に各地域で使用していた資材を撤収し、2mの積雪にも耐えられるようにと 冬支度を行いました。

・湿原のミヤマウメモドキに雨滴が輝く(左)

・資材撤収整理(中)

・コースロープの撤収作業(右)

(Fujimoto)


冬日和のコナラ林に「里山」の雰囲気満杯(23/12/14)

 冬型が緩みこの時期としては暖かい冬日和。そんな日差しが差し込む コナラ林は、文字通り「里山」の雰囲気満載で、シートでも引いて 昼寝をしたい思いに駆られます。

・冬日和のコナラ林(左)

・雪解けを待たず早咲きのキタヤマオウレン(中)

・これもコケなんです(スジチョウチンゴケ)(右)

(Fujimoto)


湿原の草紅葉の色合いは淡くなりつつ、ミヤマウメモドキが一層映える(23/12/13)

 色濃かった湿原の草紅葉も、一雨毎に色合いが淡く白っぽさが増してゆきます。 そんな中でミヤマウメモドキの赤色が益々映えてゆきます。

 雌株・雄株の対比も見頃です。来週には雪の中のミヤマウメモドキが見られそうです。

・湿原のミヤマウメモドキ三景

(Fujimoto)


琵琶湖の源流「奥びわ湖・山門水源の森」からの水が琵琶湖へ(23/12/09)

 奥びわ湖・山門水源の森(63.5ha)に降った降雨は、一旦山門湿原に入り、沢を 流れ下り、大浦川から琵琶湖(大浦湾)に入ります。

 今日の琵琶湖の水位は、-72cmと渇水が続いています。このため琵琶湖岸では 平常時には見られない湖底の様子が見られるようになっています。

・奥びわ湖・山門水源の森集水域の水は、この湿原から琵琶湖へ(左)

・鳥居川水位計(琵琶湖最南端のこの水位計の午前6時の測定値が今日の琵琶湖の水位)(中)

・長浜市延勝寺沖の露出した湖底(右)

(Fujimoto)


落葉の下は、低温にもかかわらず菌類が大活躍(23/12/06)

 林床に敷き詰められた落葉。今秋落下した未だ乾いている 落葉を、そっと一層取り除くと、そこはもう菌類の活動場所。 早くも落葉を分解する活動が猛烈に起こっていることが分かります。

・林床に敷き詰められた落葉(左)

・落葉を取り除くと菌類の世界(ヒメチシオタケ)(中)

・朽木に発生したチシオタケ(右)

(Fujimoto)


ビワマスが遡上する大浦川の背後山地に山門水源の森は位置します(23/12/04)

 山門水源の森から流れ出した水は、この大浦川を通って琵琶湖(大浦湾)に 注ぎます。この川をビワマスが遡上しています。

・里の水田の中を大浦川は流下します(左)

・降雪までにと防獣対策用の波板を撤去する会員(中)

・ゼンマイの栄養の中に胞子葉が混ざる希な個体(右)

(Fujimoto)


降雨・強風続きで森の落葉が進み、普段とは異なる景色が・・・(23/12/02)

 紅葉が進んだ森は、降雨と強風で日々落葉が続いています。そんな落ち葉の 光景は普段の光景とは異なりますが、それはそれなりの美しさがあります。

 湿原のミヤマウメモドキも雨のしずくで一段と映えています。

・落葉進む沢道(左)

・落葉と雨の滴でミヤマウメモドキも新鮮に(中)

・大浦川の堰堤を飛び越えようとするビワマス(右)

(Fujimoto)


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